東京から北海道(新函館北斗)へ新幹線はやぶさで行く!子連れグランクラス乗車記

早朝、東北・北海道新幹線に乗車し東京から北海道に向かいました。5歳の息子がE5系はやぶさ(ピンク色の方)に乗って終点の新函館北斗駅まで行ってみたいと何度も言っていたので、今回の夏旅となりました。

どうしても先頭車両がイイ!ということで、やむなくグランクラス10号車を予約することに(こまちとはやぶさの連結車両だったので純粋な先頭はこまち車両です。連携後部のはやぶさ側の先頭車両に乗りました)。

鉄道好きの子供にとっては新幹線に乗ることが目的なんですよね。そして、車両にもこだわりがあるんです。

鉄道にさほど興味のない大人(わたし)にとっては、単なる移動手段なので、どの車両でもいいのに~!?と、思ってしまいます。

なぜ一番前の車両が好きなのか理由を聞くと、カーブを曲がるときに窓から後部車両を見るのが好きなのだとか。地下鉄でも山手線でも、モノレールでも、もちろん新幹線でもとにかく先頭車両に乗りたがります。

このこだわりが、わたしにとっては非常に面倒くさいのです。でも子供に癇癪を起こされては困るので、電車に乗る際はいつも駅のホームをずーっと歩いて先頭車両に乗っています。時には最後尾付近から一番前の車両まで歩かされることも。うちだけでしょうか。。。?

というわけでここでは、東京駅から新函館北斗駅までグランクラス子連れ乗車レポートをしたいと思います。

東北・北海道新幹線はやぶさ(グランクラス)の予約

JR東日本のサイト(えきねっと)から新幹線の予約ができます。正式な予約は1ヵ月前から開始されますが、事前受付は1ヵ月+1週間前からできます。

通常の指定席では適用される「トクだ値1」(5%割引)「トクだ値14」(25%割引)ですが、わたしの調べたところによるとグランクラスには適用されません。

ただし、キャンペーンを実施していることもあるようなので、場合によってはお得にグランクラスに乗れることがあるかもかも?しれません。

「こども用Suica」や「小児用PASMO」が必要

えきねっとで新幹線eチケットを予約する際、こども分の席に「こども用Suica」や「小児用PASMO」などの「小児用ICカード」を紐づけるする必要があります。チケットを紐付けした小児用ICカードで新幹線にチケットレスで乗車できます。

なお、こどもの席に、大人の交通系ICカードを紐づけることはできません。わたしはこの点で失敗したことがあります。何度も大人用に紐付けしようとしたのですが、オンラインでエラーになりました。

「こども用Suica」は、JR東日本のみどりの窓口で購入できます。

東北・北海道新幹線はやぶさ(グランクラス)東京駅から新函館北斗駅の料金

出典:えきねっと(マイページ)

東京駅から新函館北斗駅までグランクラスの料金(新幹線eチケット)はおとな40,680円、こども29,230円です。

グランクラスではない通常の指定席の場合、おとな23,430円、こども11,710円です。

料金を比較するとグランクラスは指定席の約2倍の値段となります。

新幹線eチケットは紙のきっぷよりも200円安く設定されています。

ちなみに区分は以下の通り。

  • おとな:12歳以上(12歳でも小学生は「こども」)
  • こども:6歳~12歳未満(6歳でも小学校入学前は「幼児」)
  • 幼児:1歳~6歳未満
  • 乳児:1歳未満

「幼児」「乳児」は無料ですが、「幼児」「乳児」が1人で指定席を利用する場合は「こども」料金が必要です。

5歳児は幼児の区分なので、保護者の方が膝にのせて乗車する際にはグランクラスであっても無料です。とはいえ、5歳児を抱っこして4時間も過ごすわけにはいかないのですよね^^;我が家はこども料金でグランクラス一席分を予約しました。

東北・北海道新幹線はやぶさの停車駅

出典:JR北海道

東京発新函館北斗行の新幹線は一日に10便あります。

  • 06:32→10:53(4時間21分) はやぶさ1号 
  • 08:18→12:15(3時間57分) はやぶさ7号
  • 09:36→13:33(3時間57分) はやぶさ13号
  • 10:45→15:01(4時間16分) はやぶさ19号
  • 12:20→16:30(4時間10分) はやぶさ23号
  • 13:20→17:47(4時間27分) はやぶさ25号
  • 14:20→18:29(4時間9分) はやぶさ27号
  • 15:20→19:44(4時間24分) はやぶさ31号
  • 17:20→21:44(4時間24分) はやぶさ39号
  • 19:20→23:29(4時間9分) はやぶさ43号

最短は、はやぶさ7号で3時間57分で新函館北斗に到着します。

息子ははやぶさ7号に乗りたがったのですが、到着時刻が昼過ぎになってしまうため、はやぶさ1号に乗車しました。せっかくなら函館を時間いっぱい満喫したいなという、おのぼりさん的発想です。

東北・北海道新幹線はやぶさ(グランクラス)東京から新函館北斗まで子連れ乗車レビュー

東京駅からグランクラスに乗る場合、東京駅にある「ビューゴールドラウンジ」を使えるらしいということを後で知りました。

たとえ事前にわかっていたとしても、ラウンジに立ち寄ることはないなぁと思います。というのも、まず、時間に余裕がないということ(いつもバタバタ)。それに、ラウンジで休む暇があるならホームで電車の往来を見ていたいというのが、鉄道好きな子の行動パターンですよね。一時間くらいなら平気でホームで新幹線の往来を見ていますので。トホホ。。。

グランクラスの飲食サービス

グランクラスに乗車後、すぐに乗務員が飲み物と軽食の希望を聞きに来ました。

最近「グランクラス(飲料・軽食なし)」の列車に何度か乗り合わせていたので、今回も期待をしていなかったのですが、やっぱり飲食のサービスがあると嬉しいですよね。

調べたところによると、以下の新幹線は「グランクラス(飲料・軽食なし)」のようです。

  • 東北・北海道新幹線(E5系・H5系)
    • 「なすの」「はやて」「やまびこ」全列車
    • 東京発仙台行および仙台発東京行の「はやぶさ」の全列車
    • 仙台・盛岡・新青森発〜新函館北斗行および新函館北斗発〜新青森・盛岡・仙台行の「はやぶさ」の全列車
  • 北陸新幹線(E7系・W7系)、上越新幹線(E7系)
    • 【北陸新幹線】「はくたか」「あさま」全列車
    • 【上越新幹線】E7系編成車両で運転する「とき」「たにがわ」全列車

東京発新函館北斗行は上記に該当しないため、飲食サービスがありましたよ♪

飲み物メニューにはアルコール類のほか、日本茶やハーブティ、コーヒー、リンゴジュース、烏龍茶、水等も用意されていました。いずれも飲み放題です。

軽食メニューは洋食と和食に分かれており、好きな方を選択できました。また、食後には茶菓子も提供されました。

夫は和食を選択していました。また、息子の分の洋食もいただいていました。メタボ。。。

息子は…というと、軽食メニューは大人向けのため、東京駅で買った駅弁「牛肉どまん中」を食べていました^^;

東北新幹線はやぶさ宇都宮~盛岡間で最高速度に

さて、新幹線の最高速度は時速320キロです。今回乗車した路線を含む、JR東日本E5系・E6系とJR北海道H5系が東北新幹線宇都宮~盛岡間で時速320キロ運転をしているんです。

半径4,000メートルのカーブを時速320キロで通過できるように、車体を1.5度傾けて走ります。E5系、H5系、E6系には車体傾斜装置を搭載しているそうです。

↓こちらの雑誌の受け売りです。

たまたま書店で見かけた「鉄おも!」という月刊誌をこっそり買っておきました。長時間の移動なので、途中で飽きたらサプライズ的に出して読ませようと策を練っていました。

計画通り、飽きた頃にバッグから出すと本人は興味津々の様子。まずは一通り眺めて、それからわたしが一緒に読んでやりました。30分くらいは時間を潰せたかな。

月刊誌なので、新しい情報が掲載されています。すでに情報通の鉄道好きの子も興味を持って読める内容ではないかなと思います。

「鉄おも!」(月刊誌)

盛岡駅でこまちとはやぶさの連結解除を見学

2時間12分後盛岡駅に到着しました。盛岡駅と言えば、こまちとはやぶさの連結解除または連結を見られる場所ですね。

一旦下車し、連結解除を見に行きました。はやぶさ側の先頭車両(グランクラス)に乗っていたことが功を奏し見学ポイントまで近く、連結解除の一部始終をばっちり見られました。

昨年も見たので、二度目の連結解除見学となりました。

こまち・はやぶさ連結&解除を見学!鉄道好き子供の青森・秋田電車旅行記

連結が解除された後は急いで乗車しました。そして、まずはこまちが出発し、その後はやぶさが盛岡駅を出ました。

二戸駅、八戸駅、七戸十和田駅の停車を初めて経験しながら、終点を目指します。

新青森駅からJR北海道区間へ

新青森駅から北は、JR北海道の営業エリアです。

新青森、奥津軽いまべつ、木古内、新函館北斗と進みます。

青函トンネルのアナウンス

奥津軽いまべつ(本州)と木古内(北海道)のあいだには津軽海峡があります。この津軽海峡の海底を通っているのが青函トンネルです。

青函トンネルに入る直前に車内アナウンスが流れました。

「列車は間もなく青函トンネルに入ります。青函トンネルの全長は53.85キロメートルです。そのうち海底部分は23.3キロメートルです。最も深いところでは、海面から240メートル下の地点を走ります・・・1988年3月13日に営業を開始しました・・・」

こういうアナウンスがあるといいですよね。何もなしにただトンネルを通過するよりも、アナウンスにより知識を得ることで何か特別な場所を通っている気がしました。

青函トンネル内を22分間かけて新幹線が走りました。

そして、木古内に到着。

新函館北斗駅到着

東京駅を出発してから約4時間後、新函館北斗駅に到着しました。

時間をかけて移動すると、やはりそこで得られる体験や知識も増えるので、結果的には楽しい新幹線乗車でした。

新函館北斗駅から函館駅へ「はこだてライナー」に乗車

さて、新函館北斗駅は函館の街からは距離があるので、函館駅までさらに移動しなければなりません。

人の流れに沿うまま「はこだてライナー」に乗車しました。はこだてライナーは、快速の場合、新函館北斗-函館を最速15分で結んでいます。普通は19分です。

扉が手動式で開閉します。こどもたちが喜んで開閉係を買って出て、扉脇のボタンを押していました。車掌さんになった気分なんでしょうね。

函館駅に到着。駅直結ホテル「JRイン函館」にチェックイン

函館駅に到着後はまず、ホテルに荷物を置きに行きました。

ホテルは函館駅隣接の「JRイン函館」だったので、とても便利でした(駅から直結◎)。

で、ご存じの方もたくさんいらっしゃるかとは思いますが、このホテルには鉄道好きにはたまらない設えの客室があるんです~!

その名も”トレインルーム”。1日1室限定なんです。

ホテル「JRイン函館」の”トレインルーム”について、宿泊レビューを書きましたので、もしご興味のある方は、以下の記事も参考にどうぞ♪↓